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マラセチア性皮膚炎

2014年11月20日

 ハナノカイヌシ at 15:20 | Comments(0) | 病気の話
他の病院さんからの転院症例で多いのが、「皮膚のかゆみが治らない」というもの。

そして、当院に転院してくる「皮膚のかゆみが治らないんです」という症例のほとんどが、
「マラセチア性皮膚炎」です。

「マラセチア」とは、真菌の仲間です。
普通に健康な皮膚にもいるものですが、増えてしまうと、強いかゆみが出ます。
その痒みは強烈で、ステロイドなどのかゆみ止めでも収まりません。
発症部位がアレルギーの部位と似ているため、
アレルギーと間違えられてステロイドを処方されることも多く、
そのせいで悪化したり、治療が難しくなったりもします。

診断法はとっても簡単。
かゆい所の皮膚にセロハンテープをピタッと貼り付けて、それを顕微鏡で検査します。
それで、だるまさんの形をした真菌が見つかれば、マラセチア性皮膚炎です。

確かに健康な皮膚にもいるものですが、検査ですぐに見つかるのであれば、
それは異常に増えているという判断になります。

治療は、塗り薬か、シャンプー、(状況によって+飲み薬)で
多くの場合2週間程度でかなり症状が改善します。

セロハンテープの検査は、本来皮膚科診療では一番最初に行うべき基本的な検査です。
それをしてもらっていないためにとても多くの患者さんが強い痒みで何年も苦しんでいます。
もし、おうちのワンちゃんが痒みが止まらず困っていて、
病院にかかった時に皮膚科の検査をしてもらっていないなら、
アレルギーや体質だと諦める前に
きちんと検査をしてくれる病院にセカンドオピニオンを求めることをお勧めします。



あづみの動物病院
安曇野市豊科4311-1
0263-87-3095

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