代替療法

ハナノカイヌシ

2017年06月25日 10:15

代替療法。
一般的な西洋医学以外での治療のこと。
サプリメントとか、漢方とか、ホメオパシーとかそういうのですね。

一般的な獣医さんでこれをどの程度取り入れているかは
そこの病院の先生の考え方によるところが多いです。

以前勤めていたことのある病院の先生などは、
「自分は医者なのだから、薬を出す。サプリメントは使わない」と言い切っておられました。

私はご存知の通り(?)、結構手を出している方です。
で、「結構効くよね。」と思っています。
もちろん効果を全く感じられなかった場合もそれなりにあるのですが…。

その中でも、「なんでこれがもっと広まらないんだろう?」と思うのが、
ネコの慢性腎不全に対するホモトキシコロジーです。

なぜ「ネコ」が太字で赤なのかというと、犬にはあまり効かないから(>_<)。
それでも、ダメもとで何度かワンちゃんにも使いましたが、効果があった例は1件だけでした。

でも、猫には結構効きます。
急性腎不全でおしっこが作れなくなっている子、腎臓の腫瘍で腎不全の子、
入院後24時間以内に亡くなるほど末期だった子に関しては効果がありませんでしたし、
どうして効かなかったのかわからなかった子もいますが、
単純な慢性腎不全なら効く子の方が多いと思います。
かなり末期でも効果が出ます。
で、効果が出るときには即効です。
BUN140over,CRE10超えてるような場合でも、
入院して静脈点滴をしながらホモトキシコロジーを使うと、
翌日からご飯を食べてくれるようになります。
あ、ホモトキシコロジーは経口投与または皮下注射なので、入院じゃなくても使えます。
数値そのものはすぐには下がりませんが、
ずっと続けていると皮下補液だけでは徐々に悪化していた数値がじわじわ下がってきます。

ホモトキシコロジー、まだまだ取り入れている病院は少ないですが、
少しずつ認知度も上がってきているようですし、取り入れている病院も増えているようです。
っていうか、当院で取り入れたのも最近なのですが、もっともっと前からあったんですよね。
「なんでもっと前に知ることができなかったんだろう?
それまでの患者さん、ごめんなさい!!」って感じです。

ま、病院側の事情からすると、
最初に原価がそんなに安くないお薬3種類、10本ずつ買わなくてはいけないから、
使ってみて「やっぱり効かない」ってなるとちょっと痛いし、
導入しづらいっていうのはありますよね(;^_^A。

ホモトキシコロジーのお値段は「びっくりするほど高い」という病院さんもあるらしいですが、
当院では、感じ方には個人差があると思いますが、
「高いけど続けられなくはない」という程度のお値段ではないかなと思います。

使ってみたい、という場合、ヤーパンヘールさんが正規の輸入代行を行っているので、
ヤーパンヘールさんに最寄りの取り扱い動物病院を問い合わせされるといいのかなと思います。
(ヤーパンヘールさんの販売先は動物病院のみです。)
「ヤーパンヘール」で検索するとHPが出てきます。

猫ちゃんの慢性腎不全でお悩みの皆様、だまされたと思って使ってみませんか?




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