狂犬病の集合注射などに行くと、
時々咬みつくそぶりをして、飼い主さんも抑えられないワンちゃんがいます。
そういう子を見て、周りの人が
「あ～、あれは完全に犬が上になってるね。」なんて話をしているのを良く耳にします。
犬は順位付けをする生き物で、主従関係をはっきりさせないと、
犬が自分がリーダーになって人間をかむなどの問題行動をとるようになる。
というリーダー論は、かなり有名で、多くのしつけはこの考えをもとにされていて、
主従関係をはっきりさせるために
・お散歩のとき犬を人より前に歩かせない
・ご飯は人より後で食べさせる
・一緒に寝ない
・ソファに上げない
などなどといったことが推奨されてきました。
でも、このリーダー論は最近、否定され始めてきています。
実際ワンコと暮らしている皆さんはどう思われますか？
ボスは、はなさんと暮らしていて、ダメと言われていることを全部やっています。
お散歩のときはいつもはなさんが前を歩いていますし↓
夜は一緒に寝ていませんが、
お昼寝のときははなさんがボスのおなかに顔を載せて寝たりしています。
ご飯もおやつもボスの食事の前ですし、
おまけにおやつはなかなかもらえないと奪い取ります。
ソファはうちにはないのですが、クッションは富士子とはなさんに占領されていることが多いですし、
先日ははなさんの寝ているクッションの隅っこに
（はなさんの邪魔にならないように）頭を載せてお昼寝しようとしたら、
はなさんが立ち上がってボスの頭の上に座り直したことまでありました。
ボスの言う事は、自分に都合が悪くなければ聞きますが、あくまではなさんペースです。
それでも、はなさんが問題行動を起こすそぶりは全く見られません。
（寝ているボスの頭の上に座るのを問題行動としないならばですが）
なので、ボスとしては、リーダー論否定論のほうが信用できそうだなと思うのです。
どんな理論があっても飼い主さんとワンコが幸せならいいのですが。
「力関係をはっきりさせる」という理論だとやはり体罰に走りがちになってしまい
その結果もっと事態を悪化させてしまうという話も良く聞きます。
多くのワンさんたちが、穏やかにのんびり暮らせるようになるといいなと思います。
あづみの動物病院
安曇野市豊科4311-1
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